パンプスがないと生きられない

プリプリプリティな彼に再びどハマりした今野貴之系ジャニオタの綱渡りの日々

らじらーサタデーを聴く

今月はとにかくツイていない。

水曜日、高速道路で派手に愛車をパンクさせて(「パンク」というとかわいい響きだが、実際は「破裂」と言った方が相応しい状況であった)某ロードサービス会社のお世話になった。寒空の下、警備会社のかわいらしいおじちゃんに「こんな日に出動させてすみません」と頭を下げて世間話で盛り上がり、ロードサービス会社の蛍光チョッキを着て作業員のお兄さんを待った。チョッキは恥ずかしかったが、すべては私が蒔いてしまった種である。仕方がない。おじちゃんと入れ替わりに駆けつけてくれたのは、薮くんを髣髴とさせるようなイケメン作業員(以下、薮くんとする)だったが、そんな時に限って私の顔にはでかい絆創膏、そして眼鏡。「えっ、このパンクでケガですか!?大丈夫ですか!?」「え、いや、あの、」しかも、こんなことになるなど想像もしなかったので車の中は荒れ放題。「スペアタイヤ探してもいいですか」「あ、ちょ、荷物」お兄さんがトランクを開けた瞬間発生した雪崩。───最早何も始まりようがなかった。

どこまでも爽やかな薮くんに「危ないので他のタイヤも変えたほうがいいですよ」とアドバイスを受けたので、車検来月だったしいっぺんにやってしまうか、とパンクの翌日に愛車を車検に出した。愛車は今日私の元に戻ってきた。一部整備不良の状態で。愛車はエンジントラブルで動かず、仕事を休む羽目になってしまった。結果またロードサービスにお世話になる羽目になった───が、薮くんは来なかった。ぐすん。

2016年が始まってたった1ヶ月だというのに、既に波乱万丈である。というか、ここまで来ると最早ネタでしかない。そういえば、愛読雑誌「美人百花」の2016年運勢特集にて、私の星座は1月が不運のピークだと書かれていた。「当たるも八卦当たらぬも八卦」とは言うものの、当たりすぎて恐ろしい。

そんなわけで、波乱の1日だったがいいこともあった。らじらーをリアルタイムで聴くことができたのだ。

 

今回の放送には「シブ5時」の取材のため、スタジオには番組のカメラとリポーターが入るらしいことは既に知っていたのだが、まさかそのリポーターが天下のNHKの解説員だとは。誰もいない部屋で一人むせてしまった。しかも「今夜あなたを口説きます」のコーナーにも参加する、というのである。大丈夫かNHK。大丈夫かいのひか。薮くんに「ほかのタイヤも危ないですよ」と言われた時と同じくらいの恐怖感である。

とはいうものの、私は「シブ5時」を見たこともなければ解説員の安達さんのこともよく知らなかった。まずは番組のテイストと安達さんのことを知らねば、と思い、むせてから数分後にGoogle先生にお世話になった。

目に入ったエントリーをさらっと読み流した感じでは、シブ5時はワイドショー要素を含んだ夕方のニュース番組、という印象だった。しかも全国ネット。今回の取材の様子はうちの地域でも見ることができる。よし、とガッツポーズをし、「安達解説員」と入力した。───期待が高まる。というのも、ラジオを通して初めて聞いた安達解説員の声は、私の好きな感じの「ええ声」だったのだ。お気に入りのいのちゃんのことを差し置いて、そして光くんのことを差し置いてちょっぴりきゅんとした。しかも、番組やいのひかコンビのことについても、いろいろ調べてきて下さったらしい。取材をする上では当然のだろうが、このところのニュースで解説員はきっと忙しいだろうに、なんという努力をして下さったのだろう!うちの息子たちの為に、ありがとうございまああああす!───と、胸の高鳴りが収まらぬまま検索ボタンをクリックした。

 

あれ。なんか予想とだいぶ違う。

 

私の恋は放送開始から10分程度で終わった。

───と思ったが、放送が進めば進むほどに安達解説員のことが好きになってしまった。番組のことをよく調べてきたはずなのに、「口説きます」コーナーのことがよく分かっていない安達解説員。カメラを口説くはずが、なぜかいのひかを口説いてしまう安達解説員。変なところでリバーブをかけてしまう安達解説員。これまでも何度かリアルタイムでらじらーを聴くことがあったのだが、「口説きます」に投票しなければと思ったのはこれが初めてである。生憎私は間に合わなかったが、どうやら同志がいたらしい。口説き初挑戦にして12%も得票してしまうなんて!

その後も私は安達解説員に夢中であった。

お2人のことを調べてきましたよ!と自信満々に言う安達解説員。光くんのことを「金八先生の人」、いのちゃんのことを「建築の人」と認識する安達解説員。実は金八先生をリアルタイムで見ていた安達解説員。

口説きますのコーナー終了と共に安達解説員が帰ってしまったときは、「こいつら彼抜きでこれから何をするつもりだ!?」と謎の感情が襲ってしまったほどである。困った。この気持ちは何なのだろう。それより、今日のこのブログには「安達解説員」というワードしか出てきていない。謎だ。すべてが謎だ。

私の中の好きな男性芸能人・文化人には2つの枠がある。

1つはイケメン枠。現在この枠の2トップが伊野尾慧とキムジェジュンである。

もう1つは何と表現してよいかわからない枠。永遠のトップは、笑点の「生きる伝説」と呼ばれる桂歌丸師匠である。なんだろう。すべてが好きだ。師匠の落語の、芸の奥深さも、円楽師匠にミイラと呼ばれているところも好きだ。次点は同じく笑点に出演中の春風亭昇太師匠。私の中の結婚したい芸能人ナンバーワンである。鈴々舎馬るこも好きだ。何とも言えぬあのかわいらしさ。───どうやら安達解説員はこの枠に入りそうだ。

予想外の「安達解説員ロス」を経て、残りのらじらーも楽しんだ。後半のメイン・イベントといえばやはり、彼氏ができたばかりのリスナーの女の子に電話を掛けた挙句、ちゅーした!?ちゅーした!?を連呼し、天下のNHKの電波を使って大暴走したいのちゃんと、その暴走を止めるべく頑張った光くんのやり取りであろう。にわか安達解説員ファンとしては、彼にも同席して「大人のアドバイス」を展開してほしかったし、むしろこのやりとりをシブ5時で放送してほしかった。イキイキしていたんだろうなあ、いのちゃん。

それはさておき、最近どこかでこんなやりとりをしたような…と思い返したところ、思い当たったのは定期的に開催している友人との女子会である。大暴走したいのちゃんのテンションは、ダンナや彼氏持ちの友人に切り込む私や他の友人の喋り方にそっくりだった。私も含め、女子というイキモノはコイバナを糧に生きているようなものである。人のコイバナを聞くと、水を得た魚のようにイキイキとしてしまう。あの時のいのちゃんは、まさにそういう状態だった。伊野尾慧は女子だ。もう、そういう認識でいいんじゃないか、うん。

 

そんなわけで、今回のらじらーサタデー8時台は、私史上ナンバーワンの面白さだった。ありがとういのちゃん。ありがとう光くん。そしてありがとう、安達解説員。