パンプスがないと生きられない

プリプリプリティな彼に再びどハマりした今野貴之系ジャニオタの綱渡りの日々

さよならバリエステ、こんにちは伊野尾くん

最近、ボディメンテナンスの一環としてバリエステに通うようになった。

目的はリラクゼーション───というよりも、肩こり解消である。小学生の頃から肩こりと肩こりからくる偏頭痛に悩まされ、友人らを驚愕させていた私であるが、その筋金入りっぷりたるや半端ではなく、遂に通っているエステ店のお姉さんから「一条さんがうちの店のクイーンですよ!」というお言葉を頂いてしまった。「肩こりクイーン」───良くも悪くも「君がナンバーワン」ということか。

───と、オチまでつけて大学時代の友人(彼女も筋金入りのワーカーホリックである)にこの話をしたところ、バカだバカだとお叱りを受けたので仕事以外は極力パソコンやスマートフォンを見ないように心がける生活を始めた。ネイルを新しくしたばかりの指を守るために、顔面からすっころんだのはそれから数日後のことである。友人は「顔のケガはかわいそうだけど…その分休めるから、しばらく肩こりから解放されるね」と安堵の声を漏らした。だがしかし、ケガをしてものの数日で「なんとなく気になっていた」いのちゃんこと伊野尾慧に夢中になり、彼の情報を漁るために暇さえあればネットサーフィンする生活が始まってしまう。友人は言った。「あんた筋金入りのバカだよね」───冷凍食品をパッケージごとチンして、電子レンジを壊した女には言われたくない。

そんなわけで、今月はやたらと出費が多い。時節柄、良くも悪くも交際費が嵩んでいるし、年末年始は家族旅行に行った。前々から気になっていた化粧品も買った。ケガのせいで通院、という予定外の出費もある(現在進行形)。そしてこの度、ケガの一件から私の身体の状態を心配する家族に急かされ、肩こりと偏頭痛軽減のために遂に眼鏡を購入することとなった(元々免許更新に裸眼でギリギリ引っかからない程度の視力であった)。───痛い。出費が痛い。

そんな中、遂に私は決意した。某通販サイトでカートに入れたまま、どうするか考えあぐねていた彼らのDVDを購入することにしたのである。

眼鏡を買う=視界が良くなる=今まで以上に美しいものを堪能できる、という等式が、私の中で瞬時に成り立ってしまったのだ。先の友人にその旨を伝えたところ、最近お気に入りだという韓国のボーイズグループ・SHINeeのライブDVDをBGMに言った。「ヤバいよヤバいよー、あの子たちは犯罪だよー」───SHINeeとHey!Say!JUMPの年齢層は大体同じである。私がヤバいなら彼女もヤバい。とりあえず、次に会う時には互いに購入したDVDを見せ合うという約束をした。「類は友を呼ぶ」とは言い得て妙である。

そんなわけで無事入金を済ませ、後は商品の到着を待つのみである。美しいものを堪能するときのお供は旨い酒に旨い肴、というのが私のポリシーである。また金が飛ぶ。ああそうだ、眼鏡を買うことだし、ヘッドスパにも行ったことだし、今月分のバリエステは延期しようか。

かつて、私がジャニーズを愛してやまなかった頃を知る友人がため息と共にこう言った。「あんたってオタクやめても絶対将来男に貢ぐと思う」───安心してください、またジャニーズに貢ごうとしていますよ。